■保全緑地と生物多様性保全ゾーン
新キャンパス周辺は、田園や山林等が残る自然に恵まれた地域です。新キャンパス内に建設する施設群と周辺地域の緩衝帯として、キャンパス周辺の緑地を保全し、周辺自然環境や集落環境との調和を図ることを考えています。これらの緑地の保全・活用を図ることに加え、開発によって失われる緑地の回復に努めています。また、用地内で確認されている老齢の常緑広葉樹二次林、ヒノキ人工林等の注目すべき植物群落を保全するとともに、周辺地域の貴重な水源の一つである「幸の神」の湧水の西側の沢地を「生物多様性保全ゾーン」として保全し、多様な生物種の保全と生態系の連続に配慮しました。生物多様性保全ゾーンでは、シャジクモ、ナンゴクデンジソウ、カスミサンショウウオ、ホッケミズムシ、ゲンジボタル等の貴重種をはじめとする野生動植物の保全を図っています。