本構想は、「九州大学における大学改革の基本構想」にかかげる大学院重点化の教育・研究体制の確立、国際交流の促進等いわゆるセンター・オブ・エクセレンスに相応しい教育・研究施設の整備を目的として、統合型新キャンパスの計画を企図するものである。
しかしながら本学においては、大学院重点化に向けて大学設置以来ともいえる大幅な組織改革についていまなお検討中の段階で、成案を得るに至っていない。また、新キャンパス用地のエリアについては、平成5年11月にようやく確定した。このため、キャンパス計画立案上必要となる立地上の基礎調査は同年12月に開始され、その成果は平成7年3月になって得られる予定である。
本来、基本構想は、これらの調査をもとに、関係公共団体、地元住民の理解をえ、必要に応じ調整を行って策定していくものである。本案は、現在までに得られた既存資料を基に、まず、九大として暫定的な新キャンパス構想としてまとめ、0次案とするものである。