九州大学新キャンパス Kyushu University New Campus
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資料集計画案関係

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九州大学新キャンパス基本構想(0次案)の概要について 大学広報NO.819(平成6年7月5日発行)

キャンパス計画の基本理念と基本方針

1. 計画の基本理念
 大学キャンパス計画の基本理念は、大学の在り方とその改革に関する基本的考えを実現するものでなければならない。高度な学術水準機能の強化、大学院重点化の教育・研究体制の確立、一般教育の改革と一貫教育体制の確立、国際交流の推進、地域社会との連携強化等の課題に応えるために、新キャンパスの整備は、大学組織や教育・研究体制等との有機的連携の下で効果的に諸施設を機能させ、真に我が国の基幹総合大学の名に値する教育・研究の環境を創造し、また、その活動基盤を整備することである。
(1)センター・オブ・エクセレンスにふさわしい教育・研究施設の整備
大学の施設・環境は、国内外に開かれたセンター・オブ・エクセレンスにふさわしく、先進的、国際的かつ多様な教育・研究の目的を達成すると同時に、その発展に対処可能な柔軟性ある計画とする。
(2)環境共生型ユニバーシティ・パークの創造
キャンパスは、大学としての象徴性に富む景観を持つと共に、周辺環境との調和を図り、環境保全、省エネルギー、資源リサイクル等を配慮する。
(3)充実したキャンパス生活の創造
学内外から教育・研究に参加する全ての人々が充実したキャンパス生活となるよう配慮し、また、互いの交流の場としての環境整備を図る。
(4)新たな研究学園都市の創造
大学は、その立地する都市や地域との間で空間的、機能的に連携し、活気ある「大学まち」、環境豊かな「文教地区」の形成に寄与するものでなければならない。都市や地域の都市的、文化的発展や環境整備とキャンパス計画とを連動させ、新たな研究学園都市を目指す。
(5)段階的建設を考慮した計画
キャンパス建設は相当の期間を要し段階的移転となる。従って、経年的な建設過程においても、大学運営が円滑に行われるように、移転年次計画を考慮し計画する。
2. 計画の基本方針
(1)センター・オブ・エクセレンスにふさわしい教育・研究施設の整備
  • 教育・研究の高度化、多様化、国際化に対応した高い水準の施設を計画
  • 各施設の有機的連携と将来の発展性に配慮すると共に、部局間の明確な境界区分を避け、全学的視点に基づいた土地利用計画
  • 施設の共用化、集約化による有効利用を図り、合理的な管理方式を採用
  • 最新の情報通信手段を設備し、かつ技術の進歩に対応できるインテリジェント・キャンパスを設計
  • キャンパスへのアクセス及びキャンパス内移動が安全、快適、迅速かつ円滑に行われるような交通体系、交通基盤施設を計画
  • 学外に展開する教育・研究関連の諸施設との有機的連携の強化
(2)環境共生型ユニバーシティ・パークの創造
  • 景観デザインと適切な施設配置を踏まえたゆとりある土地利用計画を立案
  • 研究・教育の場にふさわしい人中心の空間
  • キャンパス内外の自然環境等を活用しながら、文化性の高い環境共生型のユニバーシティ・パークとなるよう計画
  • 省エネルギー、資源リサイクル、周辺環境との調和を考慮した計画
  • 常に快適で質の高いキャンパスが維持できるような管理運営を考慮した計画
  • 人と車の適切な共存
(3)充実したキャンパス生活の創造
  • 文化・交流、スポーツ、課外活動、福利厚生等の多面的なキャンパス生活の支援施設や環境を適切に計画
  • 図書館や計算機センター、食堂等の共用施設は、利便性を配慮した配置計画とすると共に、休日や夜間の利用も可能な計画
(4)新たな研究学園都市の創造
  • 閉鎖型でなく地域開放型となるよう施設、校内の開放に留意した計画
  • 学生、教職員のための宿舎や国内外からの来訪及び滞在のための施設を総合的に計画
  • キャンパス周辺地域への住居やアミューズメント施設、商業業務施設、社会福祉施設、公共・民間研究施設等の適切な導入展開とそのための社会基盤の整備など関係諸機関との協議による「大学まち」の創造
(5)段階的建設を考慮した計画
  • 経年的建設過程においても大学運営が円滑に行われるように、移転年次計画に従う段階的建設を計画

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