九州大学新キャンパス Kyushu University New Campus
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資料集計画案関係

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九州大学新キャンパス基本構想(1次案)の概要について 平成7年10月5日作成

移転対象施設の現況と課題

1. 移転対象施設
 移転対象施設は、現在の箱崎・六本松・原町地区にある施設であり、その面積は表2(敷地面積・建物一覧表)のとおりである。また、各移転対象地区における経年別建物の保有面積をみると、昭和40年。

表2. 敷地面積・建物一覧表 平成6年5月現在(単位:m2
地 区 敷地面積 必要面積 保有面積 要整備面積
箱 崎 474,659 310,643 255,924 85,222
六本松 90,669 68,605 42,307 27,437
原 町 236,875 8,583 8,573 2,887
802,203 387,831 306,844 115,546
※六本松地区敷地面積には田島地区の敷地(職員宿舎敷地を除く)を含む。
※六本松地区建物必要・保有面積には田島地区学生寮を含む。
※原町地区は農学部附属篠栗農場(粕屋地区)を含む。


以前に建てられた築後30年以上の建物が36 .1%をしめる。

表3. 経年別建物保有面積一覧表 平成6年5月現在(単位:m2
地 区
50年以上
40~49年
30~39年
20~29年
10~19年
~ 9年
箱 崎
41,622
4,790
54,282
111,979
33,961
9,330
255,964
六本松
429
0
6,809
16,201
14,764
4,104
42,307
原 町
2,081
466
258
3,430
2,338
0
8,573
44,132
5,256
61,349
131,610
51,063
13,434
306,844
比率%
14.4
1.7
20.0
42.9
16.6
4.4
100
※六本松地には田島地区学生寮を含む。


2. 移転対象施設の現況と問題点
移転対象施設の現状と問題点を整理すれば以下のとおりである。
  • 移転対象主要地区の建物必要面積に対する要整備面積(不足している面積及び改築すべき面積)の比率は、箱崎地区27.5%、六本松地区40.0%である。
  • 教育研究面において、高度化・多様化・複合化が顕著であるが、これに対処する現有施設ではその老朽化・狭隘化が問題であり、また、電力容量の増大、空調設備への高性能化等に対する要求への対応が困難となっている。
  • 車社会到来への対応 (構内交通,駐車場等) ができずに、教育研究上の支障となっている。
  • また、箱崎地区は福岡空港の延長進入区域にあたり、一日平均260便の離着陸(4分に1便)による航空機騒音は教育研究面に著しい支障をきたしている。
3. 現在地におけるキャンパス整備の限界
  • 箱崎地区で教養部廃止にともなう全学共通教育を実現するためには、高層化・集約化した施設を早急に整備しなければならない。しかし、種地と考えられるのは国道 3号線と市営地下鉄貝塚線との間にある屋外運動場に限定されるので車両及び航空機による騒音が障害となる。また、高層化については福岡空港延長進入区域であって航空法による制限がある。
  • ところで、21世紀におけるキャンパスのあるべき姿として、インテリジェントキャンパスの創造が求められ、機能性と共に、快適さ、ゆとり、うるおい、人間性等に配慮が要求される。そして、その実現は、「国立文教施設整備計画指針」によるところの、屋外運動場・実験実習地・緑地・空地等を除いた建物敷地面積に対する容積率50~80%の標準をクリアーすることと考える。箱崎地区の容積率は87%であり、これに六本松地区を統合したときの容積率は105%となり、とうてい達成できるものでない。
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