九州大学新キャンパス Kyushu University New Campus
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資料集計画案関係

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九州大学新キャンパス基本構想(1次案)の概要について 平成7年10月5日作成

学内交通施設計画

1. 基本方針
学内交通計画においては、特に以下の6点に配慮して学内および学内外間の交通施設の計画を行う。
  1. 学外から大学へのアクセス上の利便性を十分に配慮すると共に、そうした交通が学内活動を阻害しないように配慮する。
  2. 学内の移動においては徒歩・自転車と、自動車・オートバイとの分離を図り、徒歩を重視する道路体系とする。
  3. 身体障害者等に配慮した交通施設を計画する。
  4. オープン・スペース、景観形成に配慮した学内道路の設計及び構築を図る。
  5. 駐車場、駐輪場を適正な位置と規模で配置する。
  6. 緊急車等に対し配慮する。

2. キャンパスへのアクセス幹線交通軸について
現在今宿、周船寺両駅間で進められている伊都土地区画整備事業において新駅の設置が予定されており、JR新駅からキャンパスに向かうアクセス道路(大学大通り)の導入が考えられる。この新設道路のルートは、新駅、大学間の現在及び今後の市街地の開発状況、土地利用の変更等を踏まえなければならない。考え方として次の3案がある。
  1. 大学大通りをキャンパス東及び北東部沿いに周回させ、それが県道桜井太郎丸線にクロスするところからそのままキャンパス内に立体的に直進させ、さらに将来的には志摩町に抜けて前原市方向に連絡させる案(A案とする)。
  2. 大学大通りをキャンパス東及び北東部沿いに周回させ、県道桜井太郎丸線と交わるところから桜井峠にむけて現在の県道を利用する案(B案とする)。
  3. 現在の県道桜井太郎丸線全線をそのまま拡幅する案(C案とする)。
キャンパス内移動の利便性、公共交通機関の導入の可能性といった観点でA案が最も望ましく、新たな交通機関の導入を前提にしない段階的移転に伴う暫定期間の措置としてB案がありうると判断される。

3. 学内道路の基本ネットワーク
 仮に、アクセス幹線道路(大学大通り)がA案、又はB案となった場合を想定して、学内道路の基本ネットワークを描けば図14(道路網図)の通りである。

 大学大通りは、キャンパスを周回しながら一部キャンパスを横断する。学内には、東西に第1基本軸をベースにしたアカデミック・ゾーンを周回する幹線道路を配し、また、県道船越元岡横浜線と、県道桜井太郎丸線とを南北に結ぶ方向に幹線道路の導入を計画する。これら学内幹線道路とキャンパス周回道路により学内の全ての施設が、幹線道路から400m程度以内でアクセスできる。周回道路からキャンパスへの出入口として小さいものも含めれば15ヵ所が考えられるが、それらはさらに詰める必要がある。

4. 学内道路の規格と横断面構成について
 学内において、歩道と車道は極力分離する。また、一般道路に比べて歩道にゆとりを持たせ、3.5~3.0mの幅員とする。自転車道は、基本的には歩道と一緒のものと考える。自動車道は、4車線、2車線、1車線のいずれかになるが、そのうち4車線は、例えば正門前の一部区間等に限られ、本質的には2車線道路で十分であると判断する。また、1車線道路は、建物へのアクセス部分や、交通量が殆どないと考えられる区間に導入する。

 植樹帯は、左右の歩道・車道の間、あるいは中央分離帯内に設ける。学内景観、良好な環境の創造という視点に立って各区間毎に植樹帯のあり方を検討する必要がある。

5. 駐車場および駐輪場計画について
(1)駐車場計画
平成6年度の箱崎キャンパスにおける自動車利用は、全教職員に対し62%、学部生は乗り入れ禁止であり、大学院生は、工学研究科の例を取れば、約25%に達する。教職員の利用を仮に70%、学生を仮に30%と想定すれば、教職員1,200台、学生4.300台の自動車利用となる。さらに、臨時車輌、公用車、業者車輌等のサービス関連の車輌は、現在のところ、教職員と学生の合計の23%であることから仮に30%とすると、1,700台程度となる。以上を合計すれば、車の乗り入れは 7,200台程度となる。

しかしながら、必ずしも全てが同じ時間帯に利用するとは限らない。そこで、仮にその60%が利用するとすれば4,200台となり、これに部外者の駐車需要を仮に800台とすれば、5,000台の駐車需要となる。しかし、公共交通機関の整備状況、乗り入れ規制などによって、駐車需要は変化するために、段階的に整備を行う必要がある。
  • 出入口に近いところに駐車させ、校内を走行する自動車が少なくなるよう配 慮し、各施設から駐車場までの距離が徒歩圏内におさまるよう工夫する。
  • 緑地として保全される小山の北側裾部分は必ずしも日当たりがよいとはいえ ないので、小山の北側裾部分で利用可能なところに駐車場を配置するなど土 地利用上の配慮をする。
(2)駐輪場計画
駐輪需要の予測は現時点では困難であるため、駐輪場を如何に計画するかは、施設計画と合わせて検討すべきであり、施設単位、あるいは施設群単位に駐輪場を計画することが望まれる。

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